四谷大塚の組分けテストは、約1か月の学習成果でもあり、結果を受けて以降の勉強するクラスが決定するため、その成績には一喜一憂してしまうかもしれません。よくできた場合は褒めて、そうでなかった場合もよかったところを褒めて、復習してテストを有意義なものにしていくことで、中学受験当日への着実な学力向上へと繋げたいものです。
では、今回は組分けテスト後の4教科(算数・国語・理科・社会)の勉強法についてお話させていただきます。
- 全体の流れ
- 組分けテストの復習のための準備
- お子様が復習セットにて復習する
- すべての印刷物をファイルに保管する
全体の流れ
組分けテストは1ヶ月学んできたことを理解できているのかの最終確認だと考えていいと思います。中学受験前の各単元の最終確認は合不合テストでできますが、そちらは「できるか?忘れていないか?」の確認であり、組分けテストはあくまで「理解できているか?覚えているか?」の最終確認です。
ですので、間違った問題を復習し、必要ならば再学習することで、学習の穴がないようにしていきます。流れとしては、週テストの復習と似てはいるのですが、扱う単元数が4倍であり、最終確認のため重要度も増すといったところでしょうか。
今後、自分の弱点補強や単元復習の際に使用できるよう【間違い問題ノート】の作成をお勧めします。組分けテストが終了したら、まず【間違い問題ノート】の元となる復習セットを作成し、お子様が復習をした後、今後のために【間違い問題ノート】をファイル保管しておく流れです。
では、以下で詳細をお話させて頂きます。
組分けテストの復習のための準備
実際に私が実行していた方法を記載しておきますが、ご自身で改善して頂いて構いません。基本的にB5のルーズリーフとファイルで管理するためのサイズ感です。
問題用紙を印刷する
親が対応すると、忙しいお子様の時間捻出に役立ちます。
算数・理科・社会はA4を2分割で片面白黒印刷
のちに間違い問題ノートを作成するために片面印刷にしています。
国語はA4を2分割で両面白黒印刷
間違い直し後はファイルするのみのため両面印刷で大丈夫です。
お子様の採点済解答用紙を印刷する
各教科A4で1枚に収まるようにカラー印刷
お子様が見るためのものです。解答用紙を見て一瞬でテストの出来具合を把握できるようにしたいので、カラー印刷をお勧めします。また、誤字脱字などの解答用紙からの情報は今後につながる反省になりますので、お子様本人が感じて欲しいという願いをこめた作業になります。
解答・解説を印刷する
算数・理科・社会はA4を2分割で片面白黒印刷
問題の解答と解説部分を各教科毎に印刷する。この際、間違えた問題がないページは印刷しなくて構いません。正解している問題の単元は理解できているとみなし、復習する必要がないからです。
国語はA4を2分割で両面白黒印刷
問題の解答と解説部分を印刷する。
解答・解説冊子内にある正答率記載ページを印刷
4教科で4ページにわたるため、A4を2分割で両面白黒印刷し、1枚に収めます。また、解答用紙を見て、間違った問題の枠にチェックしておくと今後の参考になります。
今回の組分けテスト範囲の過去の週テストの正答率記載ページのチェックと見比べて、ずっと間違っている単元があるならば重点的に復習が必要と分かります。
印刷した問題用紙に、誤った箇所にチェックする
算数・理科・社会の間違い問題ノートを作成
誤った問題をルーズリーフの表側に貼る
問題用紙の間違った問題をそれに関連する問題文等全てを切取り、レポート用紙に貼る。理科・社会の問題は大問丸々正解していないと、大問全て貼ることになると思います。もちろん、単独で成立する問題は該当部分のみで構いません。
ルーズリーフの裏側に表の問題の該当の解答・解説を貼る
印刷した解答・解説からルーズリーフの表に貼った問題に対応した部分を切取り貼り付けます。
表側の誤った問題の番号の横に正答率を記載する
ルーズリーフの表書きをする
教科名・テスト回名(例:4年上-11)・そのテスト回の教科の何枚分の何枚目の用紙なのか分かるように記載しておくと後々に便利です。
国語の【間違い漢字ファイル】を作成する
組分けテスト前に週テスト期間で間違った漢字の一覧で作成した【間違い漢字ファイル】の該当の組分け回のシートに組分けテストで間違った漢字を追加する。
今回は【間違い漢字ファイル】での復習はしませんが、中学受験前に漢字総復習ができる最強アイテムが出来上がります。
【間違い漢字ファイル】については、過去記事の下記リンク先の「2.+αでしたいこと」で詳述しているのでご参照下さい。
chugakujuken-ryoritsu.hatenablog.com
復習セットを教科毎に作成する
算数・理科・社会のセットを作る
【間違い問題ノート】のルーズリーフと解答用紙を教科毎にセットしておく。クリアファイルに教科毎に入れると後々のファイルする時に便利です。
国語のセットを作成する
印刷した問題用紙と解答・解説と解答用紙をセットにしてクリアファイルに入れると便利です。
お子様が復習セットにて復習する
お子様に復習セットを手渡す
必ず笑顔で「がんばったね」と良かった点を述べながら渡して下さい。やる気が起きます。マイナス点を述べるときりがないでしょうが、お子様本人のやる気もダウンしてしまい、お互いにとって利益がありません。
※以下、(子)はお子様本人が対応する部分です。
(子)各教科の解答用紙を確認。
(子)映像授業の【復習ナビ】を受講する。
(子)各教科の復習
算数・理科・社会
【間違い問題ノート】にて、お子様の能力にあった正答率にて見直す箇所を限定して下さい。お子様の目指す偏差値により必ず正答しなければいけない問題は異なりますが、正答率30~50%以上の問題は見直すといった基準を設けます。正答率30%というと難しそうですが、約3人に1人は正解しているということなので、そんなに難しい問題ではないはずです。算数の得意なお子様は全問復習するに越したことはないとは思います。
国語
復習ナビを受講し、問題・解説を確認します。
漢字や文法の間違った箇所は覚え直しをします。
すべての印刷物をファイルに保管する
組分けテストファイルを作成する
組分け回ごとに4教科セットのファイルをしておくのが、今後の復習等する時に便利だと思います。
正答率が記載されている用紙は別に毎回分をファイルしておく。
以上、みぃゆでした。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。